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『初代聖女のような神聖なる色をまとう子供が皇太子妃となるであろう。 さすれば帝国に平和と安寧がもたらされる。 その手で数万人の病を治し、その言葉一つで戦争を止めた初代聖女と同じピンクの髪色を持つ女の子が…』 ピンクの髪色を持って生まれ、神の神託を受けた子供として育てられたペゼンテルア公爵の娘エルシア。 立派な皇太子妃となるために幼き頃から宮殿に入り、どんなにつらくとも耐えて努力をしてきた。 しかし成婚式が執り行われる1か月前…。「神託が変わりました」 神官に突然告げられた言葉に困惑するエルシア。慌てて皇太子の元へ向かうが…。 「婚約を破棄してくれ」幼き頃からエルシアの唯一の心の支えであった皇太子から冷酷に告げられた言葉。 そして、新たに神託を受けたと主張しエルシアに傲慢な態度を取るルルテラ侯爵の娘ネベア。 「絶対に許さない。あんな小娘にこの座を奪われるなんて。必死に努力してきた私の十数年を返して…。この対価は…必ず払わせる!!」エルシアの復讐劇が始まる。