太宰龍之介の眼前に落ちたコンテナから、《竜》が現れたーー。 禍々しくも美しき《竜》・伊良子燐音は、世界を滅ぼす〔災厄〕として 死刑を宣告され、移送されていた。 しかし運命のいたずらか、 《竜》の少女は少年と奇跡の邂逅を果たし、運命は 大きく変わろうとしていた。 「世界を救うためです――さあ、愛しあいましょう」