悪役の完璧なエンディングプラン

平凡な生活を送っていた主人公だったが、交通事故に遭い気がつくと、そこは大切に思っている姪にいつも読んであげている童話の世界だった。 彼女は童話の世界の主人公であるラリサ・ブリックの姉であるマルシア・ブリックに憑依していた。 憑依する前まで、マルシアは妹を冷遇していた。それは妹のラリサは涙を流すと涙がダイヤモンドに変わる能力を持っていたせいで、幼い頃から地下室に閉じ込められていじめられることを見たくなかったからだった。 しかし、マルシアに憑依した主人公は、現実世界では姪を溺愛していたため、そんなラリサを可哀想と思い救い出すことを決意する。 王子とラリサを結婚させるために家を飛び出し王子を探しに行く途中で、大公家出身のパビアン・ローランに出会い、マルシアはパビアンも「王子」の条件を満たしているのを知ってラリサをパビアンと結婚させようとするが、自分と彼の境遇が似ていると感じ次第に興味を持ち始めてしまう…