天魔・白衆赫はとうに生涯を終えたはずが、ローマン・ドミトリーの体で目覚めた。ローマンは、ドミトリーの恥さらしと呼ばれ、軍役に恐れをなし自害をした男だった。だが、白衆赫にはそういった世俗の評判は重要ではなかった。天魔であった白衆赫は、今後ローマン・ドミトリーとして平凡に生きられない。