目が覚めたら吸血鬼になってしまった

突然会社が倒産し、路頭に迷ってしまった元プログラマー・向井晃。 彼はこれまで堅実に生きていたが、失意から普段飲まない酒を飲み酔いつぶれてしまい、目覚めると2日経過していた。身体が普通の食べ物を受け付けなくなっており、唯一心惹かれるのは、なんと生血だった。晃は本能に従い鶏の血を口にすると、また長時間の眠りに落ちてしまう。しかし次に目が覚めると、歯は牙のよう生え変わり、髪は抜け落ち、その姿はまるで「吸血鬼」──。 超人的な身体能力をも手に入れた晃は、様々な事件に巻き込まれながら自分が吸血鬼になった真相を探る。